iPhone5Sは、スマホ初の64ビットアーキテクチャを採用したA7プロセッサーを搭載しました。前モデルのiPhone5に比べるとCPU性能、グラフィック性能共約2倍のスピードアップ化を実現したと発表されましたが、実際にはCPU性能については十分に発揮されていない事が発覚しました。
これは、「3DMark」というフィンランドのFuturemarkが開発したベンチマークソフトで計測した結果です。3DMarkは、グラフィック性能をはかる3Dゲームをやる方にはベンチマークテストのディファクトスタンダードともいうべきソフトウェア。3DMarkは、CPU性能とグラフィック性能と別々に計測できます。
計測は、iPhone5/iPhone5S/iPad Airの3機種について測定しました。測定結果は以下の図のとおり

ここで注目されるのは、
5S
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5
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比較
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グラフィック性能(Graphic Score) |
17,961
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5,191
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3.46倍
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CPU性能(Physics Score) |
7,783
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8,197
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0.95倍
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実際に我々が操作した場合には、このCPU性能とグラフィック性能の平均として把握するのでiPhone5SがiPhone5に比べて遅くはなりませんが、CPU性能においては、iPhone5と同様もしくはそれ以下となります。CPU性能に依存するアプリでは、少しも早くないという結果もありえます。次期A7Xに期待しましょう!
このベンチマークの製造元であるFutureMark社では、ちゃんと分析しているようです。それは、iPhone5Sの演算にかかわるメモリー呼び出しが遅いがため十分な性能が発揮できないということらしいです。これはA7プロセッサー自身の改良が必要になります。これは既にアップル社に報告済みで、アップルでも独自テストで確認ずみということです。A7プロセッサーの潜在能力はもっともっと高いのかもしれません。
さらに、詳細な情報を得たい場合は、以下の記事をごらんください。
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