今後5年ぐらいの期間で、通信界は大きく変わるかもしれません。ABIリサーチによるとアジア太平洋地域では、FDD-LTEとTD-LTEの人口カバー率が逆転するとの予想を発表しました。
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現在高速インターネット接続通信
「LTE」の中心となっているFDD-LTEで、TD-LTEは、ソフトバンクのAXGPや、先月末からサービスインしたUQコミュニケーションのWiMAX2+と
「TD-LTE」で使用することができます。
今や通信といったら「LTE」ということになりますが、LTEには
2つの通信方式があり、
「FDD-LTE」と
「TD-LTE」に分かれます。FDD-LTEはドコモの
「Xi」というブランドで、2010年にいち早く商用化しましたが、TD-LTEはチャイナモバイルが採用するLTEで日本ではソフトバンクの4G/LTEが採用してます。今年7月、UQコミュニケーションズでもWiMAX2+を発表し、
TD-LTEに互換性があることがわかりました。
FDD-LTEとTD-LTEとは
両通信の主な違いを簡単に説明すると、FDD-LTEは上り/下りを別々の周波数を使い上り/下りの通信は独立しておこなうことができますので通信の高速化はしやすいですが、反面2つの周波数を使うので現在のように周波数が混雑している状況だと新しく周波数を確保してスピードアップ化するのが難しい。対して、TD-LTEは時分割で上り/下りの通信を交互に切り替えて通信をおこなう。デメリットは上り/下りの通信の干渉を防ぐため間に時間が必要で高速化しにくい。ただ世界一の人口を持つ中国市場をターゲットにできるのが魅力。
今後5年間の通信事情
前述したTD-LTEのデメリットである高速化しにくい点ですが、キャリアアグリゲーション(CA)とかMIMOとかの新しい技術が開発されて、WiMAX2+では2017年頃には下り通信速度1Gbpsを実現すると目標を発表している。そして今回ABIリサーチは、2018年中国、日本等のアジア太平洋地域の各カバー率をFDD-LTEが
49%、TD-LTEが
53%との予想を発表。今後5年の間に現在の関係が逆転する見通しです。
あとがき
今回新型のiPhone5Sでは、日本でのTD-LTE対応は見送られましたがiPhone自体はTD-LTE対応してますので、次期あるいは近い将来日本でもこのTD-LTEが使えるようになるはすです。あなたも次々回の再契約(24ヶ月契約として)では、iPhoneでTD-LTEを使うようになっていることでしょう!