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これからは統一基準による測定へ
これまでは、キャリアが勝手にスマートフォンの通信速度の理論上の上限値を、さも実際にその速度がでるような誇大宣伝広告をしていた。ドコモの300Mbpsとかauの225Mbpsという数字がそれで、カタログに載っているベストエフォートというワードがその理論上の上限値を示している。また、測定方法もキャリアまちまちで比較するのも難しかった。 今年7月総務省はガイドラインを作成し、測定方法の統一とカタログへの記載方法を決め、キャリアに対し今年中に実施するように求めていた。測定は、全国10都市から500m四方の300メッシュx5地点の計1500地点の測定をし、上下4分の1を切り捨てた中央の測定値をxxMbps~xxMbpsという幅の持った値でカタログに記載するというもの。 参考:総務省のガイドラインによる実効速度計測が始まる – 全国調査スマートフォン | 通信速度(下り) | 通信速度(上り) |
iOS | 49Mbps~89Mbps | 14Mbps~30Mbps |
Android | 53Mbps~91Mbps | 13Mbps~28Mbps |
※ドコモの計測サイトはこちら
225Mbpsとか300Mbpsとか言っていたのに、実際はこんなもんです。それでもこれらの数字は、家庭用の光固定回線が100Mbpsの時代(現在は1Gbpsが主流)の頃とくらべてそん色のない数字になっています。
とりあえず、ドコモが先陣を切って発表をしましたが、残るKDDI(au)やソフトバンクも今年中に発表する予定です。
本当に実感できる数字か疑問
ドコモによるとこの通信速度は混雑時に計測したもので、最低このくらいは出るという通信速度です。ユーザの皆さんはこの数字を実感できているのでしょうか? これまでいろんなところから実測データが出ています。例えば- 2015年9月 格安スマホ&大手携帯キャリア 通信速度実測調査(ICT総研)
- iPhone6S速度調査(RBB TODAY)
- さらに通信が高速になったiPhone 6sを山手線主要駅で速度テスト!(ascii)