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進化した連携機能とは
iOS8でHand Off等一部取り込まれていた連携機能は、2世代を得て一段と進化した。その連携機能とは、iOSデバイス間およびMacを含めた環境下で、iPhoneに着信した電話、メッセージ、SMS/MMSを他のデバイスでとったり、作業途中の文書作成を引き継いだりすることができる。さらに連携機能には、インターネット共有接続が簡単にできるようになったり、iPhoneでMacのロックを解除する、ユニバーサルクリップボードを共有するといったことが含まれます。 本書では、メインのデバイスをiPhone6、連携するデバイスをiPad Air2として説明します。両デバイスともiOS10.0.2をインストール済みです。連携機能1:電話連携
iPhoneに着信した電話を、近くにあるデバイスで受け取ることができます。また、iPad等から発信もできます。稼働条件
- 同一のApple IDでiCloudに接続
- iPhoneで“ほかのデバイスで通話を許可”をオン
- iPadで、FaceTime→“iPhoneから通話“をオン
- BlueToothがオン
- 同一ネットワークに接続
iPhoneで“ほかのデバイスで通話を許可”をオン
→ →”他のデバイスでの通話”を開く。他のデバイスでの通話を許可をオンおよび近くにあるデバイス(この場合iPad-Air2)の通話を許可する。通話を許可に表示されるデバイスは、同一ネットワーク上の近くにあるデバイスが複数表示されます。
iPadで、iPhoneからの通話をオン
→ →”iPhoneから通話”をオンにする。他のデバイスの通話を許可、通話を許可(iPad-Air2)、iPhoneから通話の3つがすべてオンでなければならないことに注意してください。
連携2:SMS/MMS連携
iPhoneに来るSMS/MMSをiPadでも受信する稼働条件
- 同一のApple IDでiCloudに接続
- Messageの使用しているApple IDも同一
- iPhoneでSMS/MMS転送状態がオン
- BlueToothがオン
- 同一ネットワークに接続
iPhone/iPadのメッセージで使用しているApple IDの確認
→ とメニューを選択する。送受信をタップ(左図)後、先頭にあるApple IDにiCloudで使用した同じApple IDが表示されていることを確認する。またiMessage着信用の連絡先情報として、電話番号およびメールアドレスそれぞれの先頭にチェックがはいっていることもあわせて確認する。もし、使用しているApple IDが異なる場合は、表示されているApple IDをタップしサインアウトをしてから改めて正しいApple IDでサインインしてください。
SMS/MMS転送状態
メインとなるiPhoneでは、設定→メッセージとメニューを選択し、SSM/MMS転送状態を確認してください。右図にあるように近くにあるデバイスとしてiPad-Air2が表示されており、右端のスライドスイッチがオン(緑)にします。連携3:アプリケーション連携
ハンズオフと呼ばれる連携機能で、iPhoneで作業途中の文書をiPadで引き継いで作業ができます。また作業のみならずSafariで今見ているページを開くときにも利用できます。同様にiPadの作業をiPhone側へ逆方向のハンズオフも可能です。稼働条件
- 同一のApple IDでiCloudに接続
- iPhone/iPadでハンズオフがオン
- BlueToothがオン
- 同一ネットワークに接続
ハンズオフ対応するアプリケーション
現在ハンズオフが確認できるているアプリケーションは次の通りです。- カレンダー
- リマインダー
- メモ
- safari
- マップ
- 連絡先
- Pages
- Numbers
- Keynote
切り替え(引き継ぎ)方
作業の切り替えの方法は、ロック画面から引き継ぐ方法、マルチタスク画面から引き継ぐ方法の2つがあります。それぞれ引き継ぐアプリが画面最下部に半透明なアイコンとして表示されますが、ロック画面ではパスワードを入力する前にしか表示されません。切り替えるには、淡色のアイコンを上方向にドラックします
設定
iphoneにて、設定→一般→HandOffとメニューを選択し、右図のようにHandOffの右にあるスイッチがオン(緑)となっていることを確認してください。切り替え先であるiPadの設定の同様におこなってください。図はiPhoneに切り替えようとした場合の例です(ハンズオフは両方向に可能)。連携4:簡単にiPhoneのインターネット共有に接続する
iPhoneでテザリング(インターネット共有)を利用している諸氏も多いことだと思います。ただこれまでは操作が面倒くさくて、まずiPhone側で → → →”インターネット共有をオン”およびiPad側でも → →接続先の選択という両方の作業を毎回やっていましたが、iOS10での連携では、iPad側で接続先を選択するだけで、iPhoneのテザリング(インターネット共有)が設定できるようになりました。この連携をInstant Hotspotといいます。稼働条件
- 同一のApple IDでiCloudに接続
- BlueToothがオン
- 同一ネットワークに接続