もはや携帯会社で節約は不可能?
ドコモ等携帯会社でスマートフォンを購入するのはごく普通ですが、通話もパケットも定額です。使っても使わなくても料金は一緒。わずかにパケットをどのくらい使うかでちょっと節約した気分になっているだけかも。確かに節約になっているユーザはいますが、まだ新料金プランに迷っているのであれば、たぶん節約にはならない人達。もし本格的に節約するならMVNO(仮想移動通信)というところの格安simを使ってみたい。MVNOは日本通信やiij等、ドコモの回線を利用して月々1,000円ぐらいでインターネット接続環境を提供してくれます。なぜこんなにも安いのか? それはわずかに通信速度や容量に制限があるからです。いやそう信じ込まされているだけです。MVNOの「制限は厳しい」は誤解?
知っている人は知っていますが、ドコモ等携帯会社の提供する通信速度100Mbps月間容量7Gバイトというと早くて十分な通信容量のように聞こえますが、両方とも数字のマジックです。通信速度100Mbpsといっても実際は10Mbpsから20Mbpsくらい、通信容量7Gバイトは全ユーザーの8割をカバーできる数字です。かなり大きめの数字だったのです。各社の新料金プラン(通話定額)では、通信容量は2Gバイトからプランがはじまるようになったのはその証拠。MVNOの1,000円程度のプランでも1Gバイト、100Mbpsで通信出来ます。MVNOの格安SIMの制限は、こうしてみると通信速度も通信容量も同じ(になった)。肝心なのは自分のライフプランにあった使い方ができる格安SIMを選ぶ事です。
代表的な格安SIMを提供するMVNO
格安SIMの正しい選び方
上記の表にあるように格安SIMを提供するMVNOはたくさんあります(上記以外にもまだまだあります)。月額料金の安さだけで選んではいけません。自分の使い方にぴったりとマッチするMVNOが必ずあります。毎日少しずつ使いたい方。週末など集中して使いたい方。あるいは期末など年間で一時的に使いたい方等パケットをいつ使うのかを見ただけでもこれだけあります。 格安SIMを選ぶ場合は以下のような点に注意して選ぶのがいいと想います。- どの通信エリアに対応しているか(ドコモ以外にも、イーモバイルやWi-Maxに対応するものがあります)
- 同じ通信量でも、日別に制限があるタイプ、月間で制限があるタイプ
- 通信料をオーバーした場合の制限速度
- SMSオプションや通話ができるかどうか
- 最低契約期間
今格安SIMをおすすめする理由
いままでは携帯会社のSIMと格安SIMでは、絶対的な壁があったのですが最近これらの壁がとりはらわれたのが大きな理由です。- LTE通信に対応したこと
- 通話ができるようになったこと
- 契約期間がなくなったこと(※)
私がおすすめする3大格安SIMプロバイダー
格安SIMを選ぶ場合のおさらい
格安SIMで通信料金をもっとも安く節約できるのは、今まで使っていたスマートフォンを再利用することです。もしドコモのスマートフォンをもっていれば、これを再利用するのが一番で、ドコモ回線をサポートするMVNOの格安SIMはたくさんでていますので、一番リーズナブルな選択かもしれません。もしスマートフォンも込みで購入をお考えならイオンやヨドバシ、ビックカメラ等で販売している格安スマートフォンがおすすめです。 以下は、通信料金節約のための利用形態を、月額料金の低い方からまとめたものです。上記の利用形態の②は、通信機能をスマートフォンではなくモバイルルータに集約する使い方になりますが、iphone等テザリング機能で他のデバイスに通信機能を提供できるようになっているので必要を感じないかもしれませんが、参考にために記載してます。
MVNOの提供SIM
月々1,000円未満、小容量プラン
以下にまとめたSIMは各社の代表的なプランをまとめてみました。最初は一番リーズナブルな月々1,000円程度のSIM。とりあえずは使ってみたいビギナーにお勧めのプラン。高速通信料 | 制限時の通信速度 | 月額料金 | 制限解除オプション | SMSオプション | 最低利用期間 | |||
1Gバイトの小容量プラン | ||||||||
IIJmio ミニマムスタートプラン | 月1GB |
200kbps |
900円 |
300円/100MB | 140 |
2ヶ月 |
||
OCN モバイル ONE | 50MB/日コース | 1日50MB |
200kbps |
900円 |
500円/1日 | 120 |
なし |
|
BIGLOBE LTE・3G | エントリープラン | 月1GB |
128kbps |
900円 |
300円/100MB | 120 |
なし |
|
b-mobile X SIM | プランI | 月1.01GB |
200kbps |
900円 |
300円/100MB | – |
なし |
|
プランN | 1日51MB |
200kbps |
900円 |
300円/100MB | – |
なし |
||
U-mobile | *d ダブルフィックス | 月1GB |
128kbps |
680円 |
300円/100MB | 150 |
なし |
|
月3GB |
128kbps |
1980円1 |
300円/100MB | 150 |
なし |
|||
BB.exciteモバイルLTE LTE | 500MBコース | 月500MB |
200kbps |
850円 |
400円/100MB | 140 |
2ヶ月 |
|
DTI Servers | Man SIM LTE | 無制限 |
250kbps |
467円 |
250円/100MB | 143 |
なし |
|
楽天ブロードバンド LTE | エントリープラスプラン | 月1GB |
300kbps |
900円 |
400円/24時間 | 140 |
1ヶ月 |
|
ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIM ※2 | 480円プラン | 無制限 |
250kbps |
445円 |
500円/200MB |
138 |
なし |
|
980円プラン | 月1GB |
250kbps |
852円 |
500円/200MB | 138 |
なし |
||
mineo シングルタイプ | 月1GB |
200kbps |
980円 |
150円/100MB | なし |
なし |
||
So-net モバイル LTE | ハイスピードS2 | 1日/30MB |
150kbps |
900円 | 500円/100MB | なし | ||
ぷららモバイルLTE | 定額ライトプラン | 1日50MB |
128kpbs |
900円 |
なし | なし | ||
※SIM形状は各社(標準/micro/nano)を取りそろえています。ただしmineoは標準サイズはありません | ||||||||
※上記は別途初期費用3,000円がかかります |
通信容量2G~3G、中容量タイプ
高速通信料 | 制限時の通信速度 | 月額料金 | 制限解除オプション | SMSオプション | 最低利用期間 | |||
2Gバイト以上の中容量プラン | ||||||||
IIJmio ライトスタートプラン | 月2GB |
200kbps |
1520円 |
300円/100MB | 140 | 2ヶ月 | ||
OCN モバイル ONE | 80MB/日コース | 1日80MB |
200kbps |
1380円 |
500円/1日 | 120 | なし | |
1GB/月コース | 月1GB |
200kbps |
1100円 |
500円/500MB | 120 | なし | ||
2GB/月コース | 月2GB |
200kbps |
1450円 |
500円/500MB | 120 | なし | ||
500kbpsコース | 月7GB/500kbps |
200kbps |
1800円 |
500円/500MB | 120 | なし | ||
U-mobile*d スタンダード | 月3GB |
128kpbs |
1680円 |
300円/100MB | 150 | なし | ||
b-mobile X SIM プランB | 月2.2GB |
200kbps |
1504円 |
300円/101MB | なし | なし | ||
※SIM形状は各社(標準/micro/nano)を取りそろえています。 | ||||||||
※上記は別途初期費用3,000円がかかります |
期末などたまにしか使わない人のための2段階定額プラン
格安SIMにも2段階定額プランがあります。使わない月は0円というプランもありますが、最低金額は安いプラン程MAXに使った場合は高額となります。高速通信量 | 制限時の通信速度 | 最低月額 | 上限月額 | 制限解除オプション | 最低利用期間 | SIM形状 | ||
使わない時は限りなく0円に。2段階定額 | ||||||||
b-mobile基本料0円 SIM | 月1GB | 150kbps | 0円 | 3600円 | 3600円/1G | なし | 標準/マイクロ | |
ぷららモバイルLTE二段階定額プラン | 1日100MB | 150kbps | 335円 | 2187円 | なし | なし | 標準/マイクロ/ナノ | |
U-mobile*dダブルフィックスプラン | 月3GB | 128kpbs | 626円 | 1830円 | 300円/100MB | なし | 標準/マイクロ/ナノ |
Tips!
スマートフォンは「パケ漏れ」といって、使っていなくても勝手にパケット(通信)を消費してしまいます。格安SIMを使う場合はこのパケ漏れを防ぐとかなり効果があります。こちらを参考にパケ漏れ対策「モバイル通信 オフにする設定」(iphoneの場合)をする事をおすすめします。
スマートフォンは「パケ漏れ」といって、使っていなくても勝手にパケット(通信)を消費してしまいます。格安SIMを使う場合はこのパケ漏れを防ぐとかなり効果があります。こちらを参考にパケ漏れ対策「モバイル通信 オフにする設定」(iphoneの場合)をする事をおすすめします。
プリペイド型でもプラン変更可能なSIMもある
とりあえず一時的に使用する場合に、各社からプリペイド型のSIMもあります。急な出張やお試しに使う場合にも有効です。このプリペイド型のSIMは、通信量に対して若干価格が高い面はありますが、中には月額プランへ変更可能なSIMもあります。試しに使ってみたら案外使いやすかったような場合はこれらのSIMを購入してもいいでしょう。 プラン変更なプリペイドSIMには、OCNモバイルONEの50M/1日(期間型)2,800円と同1G/3ヶ月(容量型)3,200円およびIIJmioプリペイドパック500M/3ヶ月3,790円があります。詳細は以下のリンクで確認してください。
http://service.ocn.ne.jp/mobile/one/prepaid/howto/plan-change/

IIJmioプリペイドパック
IIJmioプリペイドパックは、販売店で購入後、開通手続きをするだけで手軽にLTE高速データ通信ができるSIMカード入りパッケージです。契約不要で2GBを3カ月利用できるのでスマホのお試し利用に最適です。
まとめ
携帯会社3社がはじめた通話定額を導入した新料金プランは、家族4人で試算した場合に各社とも3万円前後の通信費が発生します。あなたは月々3万円も支払うのですか? 総務省の調べによると中学生の半数が、高校生ではほぼ100%がスマートフォンを持っているとの統計があります。もう子供含めて携帯やスマートフォンは持つのが当たり前になってきました。もし月々3万円は高いなとお考えなら、この機会に格安SIMを検討されるのがおすすめです。月々1,000円~ご家族それぞれにあったSIMがあります。※記事中の価格は税抜きの価格を表示しています。また執筆時点の価格を表示しています。