iphoneで使われているバンド(周波数帯)を確認するには、iphoneのフィールドテストモードを起動します。このフィールドテストモードの使い方を説明します。
対象となる環境
この記事で使用した環境は、現時点の最新のiOS8(8.0.2)およびiPhone6です。記事中の画面や対応バンドの記述などこれ以外の環境で使用する場合は、異なる場合があります。ご注意ください。
確認する方法
ここでは、iphoneをフィールドテストモードにして現在使用中の通信バンドとその最大通信速度を確認してみます。
フィールドテストモードを起動
フィールドテストモードは、iphoneで電話をかける方法で起動します。ただ、電話番号が通常とはちがって、「*3001#12345#*」を使います。

フィールドテストを起動、”*3001#12345#*”にTEL
Serving Cell Infoを選択
フィールドテストモードの起動に成功すると、以下のような画面が表示されますのでバンドを確認するために[Serving Cell Info]を選択します。

周波数を確認するには、Serving Cell Infoを選択
バンドを確認する
バンドを確認するには、Freq Band Indicatorの項目を確認します。この右横の数字によってつかわれているバンド(周波数)がわかるようになってます。この数字はキャリア共通で後述するバンド対応表で確認してください。

周波数帯を確認する
最大通信速度の確認
Serving Cell Info画面では、そのバンドの最大通信速度も確認できます。最大通信速度は、Download Bandwidth(ダウンロード)とUpload Bandwidth(アップロード)の各項目で確認します。画面は前項を参照してください。 各項の右横のMHz表示は、周波数のことではなくそのバンド割り当てられている周波数の幅を示しています。この幅が広いほど通信速度は速くなるわけで、LTEの場合5MHzあたり37.5Mbpsの最大通信速度が得られます。例えばここが10MHzの場合、37.5×2=75Mbpsが最大通信速度になります。同様に20MHzでは、150Mbpsになります。 ※この項目は表示されない場合もあるようです。筆者のソフトバンクでは表示されませんでした。
バンド対応表
Freq Band Indicatorに表示された数字は以下の表に記述しました。また、キャリアの対応するバンドについても記述されています。
バンド | 使用している周波数帯 |
---|---|
Band 1 | 2100MHz(NTTドコモ、au、ソフトバンク) |
Band 3 | 1800MHz(NTTドコモ、ワイモバイル) |
Band 8 | 900MHz(ソフトバンク) |
Band 18 | 800MHz(au) |
Band 21 | 1500MHz(NTTドコモ) |
Band 28 | 700MHz(NTTドコモ、au 2015年以降) |
Band 41 | 2500MHz(ソフトバンクAXGP、au WIMAX 2+) |
Band41について
Band41については、iphone6やiphone6 plusで初めて対応したバンドでTD-LTEが利用可能です。TD-LTEはソフトバンクのAXGPやauのWiMAX2で使用しています。