ドコモは先日おこなわれた新製品発表会で、今年度(2014年度)中に最大通信速度225Mbpsが可能なキャリアアグリゲーションをスタートすると発表しました。
キャリアアグリゲーションは、通信規格4Gで導入された高速通信のためのLTE Advanced技術に含まれる手法の一つで、複数の周波数帯を同時に使用する技術。今年発売されたiphone6やiphone6 plusで対応する。キャリアアグリゲーションの対応は、KDDIが今年5月にいち早く対応し、ドコモも今年度中に対応を表明していましたが、今回その詳細を一歩踏み込んで発表しました。
ドコモのキャリアアグリゲーションは30MHz
現在ドコモが所有している周波数は、
- 800MHz帯(10MHz幅)
- 1.5GHz帯(15MHz幅)
- 1.7GHz帯(20MHz幅)
- 2GHz帯(15MHz幅)
で、最大通信速度225Mbpsを実現するには、30MHz(幅)が必要。これらの所有周波数を整理統合して今年度中にサービス開始するようだ。また、LTE基地局は、昨年比1.7倍の9万5,300局を開設予定であることも発表されました。
対応は都市部から
ドコモでは、キャリアアグリゲーションを利用できるエリアは「現在検討中」とのことだが、都心部を中心に、利用者が多い場所から対応していく予定。また、最大通信速度225Mbpsのほかに、東名阪では800MHzと1.7GHzを組み合わせた最大通信速度187.5Mbpsも使えるようにするようだ。
対応機種はiphone6とデータ専用端末のみ
この最大通信速度225Mbpsを実現するキャリアアグリゲーションを利用できる機種は、現在iphone6とデータ専用端末「HW-02G」と「L-01G」のあわせて3機種のみで、冬春モデルとして発表したスマートフォンは対応しない。
※iphone6は機種の制限により最大150Mbpsまでしか対応できません。
他社のキャリアアグリゲーションの対応状況
KDDIでは前述のとおり最大通信速度150Mbpsのキャリアアグリゲーションを今年5月から対応おり、KDDIの田中社長はengadgetのインタビューで来春にはドコモと同様の最大通信速度225Mbpsに対応することやスマートフォンの導入予定だと述べています。一方ソフトバンクは、AXGP(2.5GHz帯)で下り最大165Mbpsのキャリアアグリゲーションを9月から提供中で、最大187.5Mbpsを実現するキャリアアグリゲーションを2015年以降に提供の予定です。
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