
漏れ出した液体で気分がわるくなったり、化学やけどを負う事例が発生
市販されているスマホケースには内部にラメ等の入った液体が封入されているものがあります。これらのケースを使用した場合に中の液体が漏れだし、気分が悪くなったり化学やけどを負う事例が報告されています。テストされた製品には、これらの危険性について表示のないものもあり注意が必要です。報告された事例
スマートフォンケースから液漏れした液体が肌に付着して右肩がかぶれた。1 週間経った が治らない。 (受付年月:2015 年 11 月、埼玉県、女性、20 歳代
ネットで液体の入った携帯ケースを購入。電車の中でケースの中の液体が太ももにこぼれ 痛みがあった。自宅に帰り見てみると、太ももが 15 センチほど赤く腫れていた。病院を受 診してやけどと診断された。 (受付年月:2015 年 9 月、神奈川県、女性、20 歳代)
液体が入っているスマートフォンケースを持ったまま寝たら、腕にやけどを負い、ケース の枠の形に跡が付いた。ケースからは異臭がした。 (受付年月:2015 年 7 月、東京都、女性、10 歳代)
スマートフォンケースを装着時に一部を破損。外そうとした際に破損部分から液体が漏れ て着衣に付いたようだ。1 時間後に腹部が痒 かゆ いので確認したところ、液体が衣服を通して皮 膚まで到達しかぶれた。 (受付年月日:2015 年 6 月、北海道、女性、10 歳代)
スマートフォンを落としたらケースにひびが入り液体が出てきた。変なにおいがして、気 分が悪くなった。 (受付年月:2015 年 10 月、愛知県、女性、10 歳代)
公表されたテスト内容
テストは市販されている以下の4つの製品に対しておこなわれた。これらの4つの製品のうち、No.1~No.3までの製品に「強い刺激性」「皮膚腐食性」がみつかり、No.4の製品には「中等度の刺激性」があると評価されました。これらの危険性について、実際に表示がおこなわれていたのは、No.3およびNo.4の製品でNo.1およびNo.2については表示がありませんでした。
テストが行われた4製品
表示に偽りあり
症状が発生するのは皮膚が弱い人であったり、アレルギーを持つような特殊な事情がある場合もありますが、スマホケースの場合は誰でもが使用するもので、使用するのに特段の注意を要する製品とは思えません。今回の注意喚起で害を及ぼす可能性がある事に注意するしかありません。
No.2の製品の安心・安全の表示
(via 国民生活センター(PDF))