PCにあるChromeのブックマークをiPhoneに同期させたいと思ったが、なかなかこのパターンの同期方法が見当たらないので、資料としてまとめてみた。
環境
1.エクスポート側(Windows10/Chromeブラウザ) 2.インポート側(iPhone/iOS10.2/Safari) として、ChromeブラウザのブックマークをiPhoneへインポートします。
インポート動作概要
ブックマークを同期する方法はいろいろありますが、iTunes(※1)のブックマークの同期を使います。ここで注意しなければならないのは、iTunesではChromeのブックマークを直接インポートすることはできないので、一度、PCにSafariをインストールしてこのSafariを経由してブックマークをインストールさせることにします。iPhoneのSafariをiCloudに同期したままだとまずいのでこれも外します。あとはiTunesの同期ボタンを押すだけでiPhoneのSafariにChromeのブックマークを同期することができます。
手順
- PCにSafariをインストール
- ChromeのブックマークをSafariにインポート
- iPhoneのSafariをiCloudの同期からはずす
- PCでiTunesを起動し、ターゲットとなるiPhoneをケーブルで接続する
- iTunesのiPhoneの情報タブからブックマークの同期にチェックを入れる
- iTunesの同期ボタンを押下
それではこの手順にしたがって作業をおこなっていきます。
インポート作業
ChromeのブックマークをSafariにインポート
最初の手順はChromeのブックマークをSafari にインポートする方法です。これはHtml形式によるブックマークのインポート/エクスポートを使っておこないます。この方法はChromeもSafariもどちらも対応しています。 まず、ChromeのブックマークをHtmlファイルにエクスポートします。Chromeブラウザの右上にある[設定]ボタンから[ブックマーク]→[ブックマークマネージャ]と進んでください。
次に下記の管理ボタンの隣にある三角マークをクリックし、”HTMLファイルにブックマークをエクスポート”を選んでSafariにインポートするためにHtmlファイルに保存してください。※同じくHtmlファイルからインポートできることも確認しておいてくださいね。
次はPC上のSafariにインポートする方法です。インポートさせるメニューは、Windowsユーザにはおなじみの画面左上部分にあるメインメニュー(ファイルとか編集メニューがあるやつです)から、ファイルを選ぶと表示されるポップアップメニューに、”ブックアップをインポート”を選択してください。
次の画面では、先ほど保存したHtmlファイルをインポート対象として選択し直してください。
iPhoneのSafariをiCloudの同期からはずす
ここはiPhoneでの操作です。iPhoneのSafariのブックマークは通常iCloudと同期するようになっていると思います。下記の操作によりiCloudとの同期を外してください。iPhoneのホーム画面から[設定]→[iCloud](左図)→[Safari]の右にあるスライドスイッチをOFFに(中図)→[iPhoneに残す](右図)のように選択するだけで同期が外れます。
PCでiTunesを起動し、ターゲットとなるiPhoneをケーブルで接続する
ここからiTunes上での作業になります。いつものようにPC(パソコン)とiPhoneをiTunesケーブルで接続してください。しばらくすると自動的にiTunesが起動するはずです。もし自動起動しない場合は、手作業でiTunesプログラムを起動してください。
iTunesのiPhoneの情報タブからブックマークの同期にチェックを入れる
以下の作業をおこなうことでSafariのブックマークを同期対象にします。前述したiPhoneのSafariがiCloudとの同期から外れている場合は、以下の図のようにその他の部分にブックマークの同期先にチェックが出来るようになっています。もし図のようになっていない場合はもう一度iCloudとSafariが同期していないかチェックし直してください。 ブックマークの同期先にチェックを入れる(下図②)と、その右にあるコンボボックスからSafariを選択することができます(下図③)。そしてiPhoneにブックマークを同期するように、”このiPhone上で置き換えられる情報にチェック(下図④)を入れます。
iTunesの同期ボタンを押下して同期
これで同期の準備が完了しましたので、画面右下にある[同期]ボタンを押下して,同期が完了すればすべての作業は終了です。お疲れ様でした。