iPhoneのバッテリー
バッテリーを劣化させない方法は、バッテリーの種類によって異なります。iPhoneの場合は、リチウムイオン電池といって充電式の電池としては、ごく一般的な種類のものです。リチウムイオン電池の特徴は、メモリー効果※1が少なく、頻繁な充放電の繰り返しに強いので、iPhoneやノートパソコンなどのモバイル機器に適したバッテリーです。
バッテリーの劣化を防ぐ
バッテリーは、基本的に消耗品なのでいつかは使えなくなります。ですが、使い方によってこの寿命がかなり違ってきます。この寿命がだんだんと短くなっていく、つまりバッテリーの劣化を防止するために、劣化要因は何なのか知らなければなりません。この要因には3つあります。1つ目は、充放電を繰り返すことで劣化する「サイクル劣化」、2つめは、満充電に近い状態または空っぽの状態で長期間放置する「保存劣化」、3つ目は高温または低温下での充電での劣化。
- サイクル劣化
- 保存劣化
- 高温または低温下の充電
サイクル劣化
サイクルとは、充電が100%の状態から0%まで使い切った状態を言います。ただ実際の使用状況ではバッテリーを使い切ることはなく、途中で充電することになります。これは、何回に分けたとしても、iPhoneのバッテリー容量分を充電した時にカウント1となります。例えば昨日80%、本日が20%合わせて100%で1回となります。 iPhoneの設計では、500回のフル充電でバッテリーの容量の80%を維持するように設計されています。

保存劣化
以外とこの保存劣化の経験者は多いはずです。以前使っていたiPhoneが使えなかったということありませんか? これはバッテリーが満充電の状態や空っぽの状態での長期保存がバッテリーを劣化させてしまうためです。アップルは、長期間保管する場合は50%にすることを推奨しています。
高温または低温下の充電
以外とバッテリーにダメージを与えているのが、高温・低温下による充電です。充電中バッテリーが温かくなるのは知っていることだと思います。ほんのりと温かくなる位だと問題はありませんが、バッテリーの温度が約45℃になると劣化が始まるとされています。同様に下限は5℃くらいです。充電だけではなく保管場所にも注意してください。以外とこういう状況はすぐそばにあります。夏の炎天下の車の中や真冬の火の気のない部屋などです。
iOS13にアップデートするだけでバッテリー寿命が延びる?
バッテリーを劣化させない方法はこれまでに述べた通りですが、アップルはiOS自体に最適化充電システムが導入されています。ユーザーはiOS13にアップデートし、オンに設定するだけ。 最適化されたバッテリー充電とは、どういうことかというとアップル公式サポートによると
という項目をiPhone がフル充電されたままの時間を極力短くして、バッテリーの劣化を軽減し、寿命を延ばしてくれます。
との事。 つまり、前述した満充電での放置による保存劣化を防ぐのが主目的と言えます。通常余り使わない時間帯では80%程度の充電をおこない、使い始める直前にはフル充電にするという優れもの。ユーザーの行動を学習して、バッテリー充電にも役立てているんですね。 iOS13にアップデートするだけでバッテリー寿命が延びるのであれば、うれしい限りです。実際どの程度効果があるのかは別途記事を作成しますので、その際にお知らせしようと思います。
最適化されたバッテリーをオンにする方法
まとめ
iPhone4のバッテリーが元気です。2010年発売で9年も前の機種です。半年ぐらい電源を入れなかった時もありますが、充電すれば100%になりますし、使わなければ1日バッテリーが持ちます。iPhoneシリーズは、製品寿命が長く簡単に3,4年ぐらいは現役で頑張れます。毎日空々に使い切る人はいないでしょうから、500回のフル充電してバッテリー寿命となるまでは、iPhoneの製品寿命と同じように3,4年ぐらいはいけそうです。本書にしたがってバッテリーを大切にしてバッテリーの劣化を防ぎましょう。 以上