AirPrintとは
AirPrintは、MacやiPhoneから印刷する方法です。
AirPrintとは アップルのMac OS X Lion以降とiOS 4.2以降の機能で無線LAN(Wi-Fi)を通してAirPrint対応プリンター(HPのePrintシリーズ、キヤノンの2011年9月以降発売のワイヤレスモデル、ブラザー工業の一部機種、エプソンの2011年秋以降モデル)もしくはWindows、macOS、GNU/Linux PCに接続している非対応プリンターに直接印刷できる機能である。
出典:
最近のプリンターはほとんどこのAirPrintに対応していますが、古いプリンターや一部のプリンターはまだこのAirPrintに対応していません。対応しているプリンターは下記のロゴマークが表示されているかどうかで判断することができます。
AirPrintに対応していないプリンターで印刷する方法
安心してください。AirPrintに対応していないプリンターでも印刷する方法があります。MacやWindowsに接続しているプリンターなら以下のちょっとして設定で印刷が可能です。ここではWindows10に接続したプリンターの場合を想定して方法を教えます。
Windows10から印刷する方法
この方法はwindowsパソコンもiPhoneも同一のネットワークに接続していなければなりません。、もし既にご家庭でWiFiルーターでネットワーク構築していればすごく簡単です。次の手順に従って設定をしていきます。個々の項目は順番に説明していきます。
- ネットワークプロファイルをプライベートにする
- プリンターを共有する
- AirPrintサービスを導入する
- レジストリーに登録する
- 再起動後、サービスを起動する
ネットワークはプライベートに
Windows画面の右下の通知領域からネットワークアイコンを右クリックし、”ネットワークとインターネットの設定を開く”を選択。

ポップアップしたウィンドウから”ネットワークとインターネットの設定を開く”を選ぶ。
「ネットワークと。。。」メニューを選択
接続プロパティの変更」を選択

「プライベート」にチェックを入れる
プリンターの共有の設定
プリンターを同一ネットワークの他のデバイスから参照できるように、共有設定をしなければなりません。以下は既にプリンターがwindowsに接続されていると仮定します。
Windows10に左下にあるすたーとボタンを選択してください。表示されたメニューから設定パネルを開くために、歯車のアイコンをクリックします。

Windowsの設定からデバイスを選択。

「プリンターとスキャナー」を選択

共有するプリンターを選び、管理ボタンをクリック!

左側にあるプリンターのプロパティメニューを選択?、表示されたプリンターのプロパティウィンドウのタブから共有タブを選択?、このプロパティを共有するにチェックを入れ,共有名を入力してください?。最後に内容を確認し、一番下にあるOKボタンをクリックします。

これでプリンターを共有することができました。
AirPrintインストールファイルをダウンロード
AirPrintサービスを導入するために、MacRumorsサイトよりAirPrintインストールファイルをダウンロードする。
ダウンロードサイトのURL:
ダウンロードするファイル:”Windows AirPrint Installer iOS 5 for x86 x64.zip”は画面中程にあるAttachmentアイコンをダブルクリック。

AirPrintサービスをインストール
ダウンロードしたファイルはZIP形式になっているので、このファイルをダブルクリックして中身をデスクトップなどの適当な場所に解凍しておきます。ZIPファイルには下記の4つのファイルが含まれています。
- AirPrint_Installer.exe(インストール用の実行ファイル)
- AirPrint iOS 5 FIX – 32Bit.reg(32ビットOS用レジストリ登録ファイル)
- AirPrint iOS 5 FIX – 64Bit.reg(64ビットOS用のレジストリ登録ファイル)
- README.txt
最初に、“AirPrint_Install.exe”ファイルをダブルクリックして実行させましょう。
同上ファイルを実行すると下記のような画面を表示します。①の部分ではサービスプログラムの登録をおこない、②の部分では、登録したサービスの最初の起動(StartUp)をおこないます。③の部分では実行時のauth(認証)方法を指定します。
まず、①の部分で、”Install AirPrint Service”(画面上では、既に実行済みなので淡色表示になっています)を選択して、黒から淡色表示に変わればOKです。

レジストリー登録
次にAirPrintサービスの実行に必要な情報をレジストリー登録します。これにはOSの種類に応じて32ビット用と64ビット用が同梱されていますので、環境にあわせてどちらかのファイルをダブるクリックすることで登録することができます。これは実行しても画面上なにも変わらないので、慣れていないと実行したかどうか気づかないかも知れません。
32ビット用のファイル名→AirPrint iOS 5 FIX – 32Bit.reg
64ビット用のファイル名→AirPrint iOS 5 FIX – 64Bit.reg
実行がおわったら、ここでコンピュータの再起動をさせてください!
AirPrintサービスの最初の起動
これは必要ないかも知れませんが、念のためサービスの起動をします。先ほどの「Airprintインストールの実行画面」の②部分で、Autoを選択してStartボタンをクリックします。
サービス実行時のAuth情報の更新
こちらは最初関係ないかなぁと無視していたのですが、これも先ほどの「Airprintインストールの実行画面」の③の部分で、AirPrint Auth情報の更新をしないとうまく作動しませんでした。やり方は、上部で”Windows User Account”が選択状態であるのを確認して、”Update”ボタンをクリックするだけです。
ここまでで、パソコン側の設定は無事終了です。
iPhoneから印刷してみる
さっそくAirPrintを使って、iPhoneから印刷してみましょう。iPhoneで印刷したい画像でもPDFファイルでも開いて、共有ボタン(□と↑が重なったアイコンです)をタップして表示されたウィンドウから”プリント”を選んでください。

プリンターを追加するには、下記画面のように「プリンター」のところをクリックしましょう。下記の画面では既にPMT960 プリンターを追加後の状態です。もしパソコン上でうまくAirPrintを設定できていると見つけたプリンターを追加することができます。

もし、うまくいかない場合
私の実体験なので正確ではないかもしれませんが、プリンターの共有名に漢字、スペースや記号は使わない方がいいかもしれません。
また、イベントビューア等に
DeviceCapabilities(DC_ENUMRESOLUTIONS) failed
というエラーメッセージが表示されるかも知れませんが、これはそのまま無視しても実行には影響はないようです。あまり神経質にならなくてもよいでしょう。
以上
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