実際にやってみた!他では聞けないバッテリー交換のコツ

長年使っているとバッテリーがへたってしまいます。充電してもすぐ再起動してしまう場合はバッテリー交換が必要です!
iPadバッテリー交換!
iPadバッテリー交換!


慎重にやれば素人でもできる!

かれこれ3年ぐらい使っているかなぁ。私のiPad Air2のバッテリーが死にました。iPad Air2はまだ現行のiOS13(iPadOS)も動く現役バリバリの機種。今回このiPadのバッテリー交換に挑戦してみました。

実際にやってみて、案外素人でもできるというのが実感です。

失敗談として多く見うけられるのが液晶を割ってしまうということ。iPadは、本体と液晶が強力な粘着テープで接着してあるのでこれをはずす際の無理な力によるものです。他にネジや爪で固定されている部分はありません。すべて接着テープです。あまり力をいれずにやさしくはがしてやれば誰でもできるんじゃないかと思います。

道具は絶対必要!

交換用のバッテリーを購入すると簡単なツールキットはついてきますが、その他に絶対用意してほしいものがあります。それは、「オープニングプライヤー」と「ドライヤー」です。オープニングプライヤーは、最初に本体と液晶を両側からはさんで握ると少しのすきまを開けるために使います。多分液晶を割ってしまうというのはこの最初のすきまをあける際の力のいれすぎではないかと思います。これを使うとこの力の加減ができますので、液晶を割ることも少なくなります。


次にドライヤー。液晶の端に熱風をあてると裏についている粘着テープを柔らかくしてくれます。工業用の強力な物が必要ではと思っていましたが、家庭用の1200Wのドライヤーで十分です。やってみると本当にスルスルッと抵抗なく液晶をふたを開けることができました。実際にやってみないとわからないものです。

オープニングプライヤーとドライヤーは絶対あった方がいい!

交換用のバッテリーキットを用意しましょう

私のiPad Air2はWifi版なのでA1566という型番です。iPad Air2という名称よりもこの型番でアマゾンで探して購入しました。次のものです。

ご覧のとおり、精密ドライバーや吸盤、ピンセット、すきまにはさむギターのピックみたいな青い三角の形状をしたもの(以下、青三角グリップと呼んでます)。これは深く入りすぎないように段差がついています。精密ドライバーは、通常よりもさらに小さい1ミリくらいですので、専用だと思った方がいいかもしれません。

作業前のもう一丁の準備!液晶を傷つけないように、引っ越し用の透明テープなどで液晶前面を保護しましょう

中の構造を確認しよう

当たり前のことですが、中の構造を調べることは重要です。ifixitという、iPhoneやiPadなどの最新機種をいち早く分解や修理のしかたを解説してくれるサイトがあります。

世界で修理を広めましょう、一回毎の修理を丁寧に。 | iFixit ニュース
世界で修理を広めましょう、一回毎の修理を丁寧に。

事前にこちらのサイトで中の構造を確認しどこに接続ケーブルが走っているか確認しておきましょう。

iPad Air2の場合は、ホームボタンを上にみて左上に液晶と本体にある基板を接続するフラットケーブルがあります。この部分を切らないようにまた力が伝わらないように慎重に作業しました。

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本体と液晶を接続するフラットケーブル図

丸印の部分がフラットケーブル

手順1:最初の隙間をあける

さてすべての準備ができましたので、さっそくふたを開けてみましょう。最初に開ける場所はホームボタンと反対側の前面カメラのある一辺から始めます。まずドライヤーで少し暖めましょう。多分はじめてやる方は熱の加減がわからないと思いますが、熱くはならない程度に暖めるという感じ。最初は決して熱くしないようにしてください。すこしずつ暖めていくと、粘着テープが緩む瞬間(青三角グリップを差し込んだ時の感覚で)がわかると思います。次の写真にあるように液晶と本体をオープニングプライヤーではさみこみ、グリップを少し握りほんの1〜2ミリ程度の隙間をつくりましょう。隙間ができたらすかさず青三角グリップを差し込みます。もう一つの青三角グリップをつかって隙間を広げるようにスライドさせて角まで広げていきます。この時、粘着テープの抵抗があるように感じるならドライヤーでふたたび暖めてください。

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オープンプライヤーを使って隙間を開いた図

隙間はほんのちょっとで良い!

写真では、金属のへらを差し込んでいます。

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下図のように青三角グリップを差し込んでスライドしてひらく。

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手順2:両サイドも同様にひらく

さて、手順1を実行するとどの程度暖めるのかどの程度粘着テープが粘っているのか実感としてわかったと思います。残りの両サイドも同様にして開いていきますが、このとき液晶を20度程度以上を開かないようにしてください。とくにこの数字に意味はありませんが、20度程度開けば、中身はのぞけると思いますので、それ以上は中がわかってからにしましょう。私の場合は、このタイミングで最後のホームボタン側も粘着テープを外しました。この時注意するのは、青三角グリップを5ミリ以上内部に差し込まないことです。中を傷つける恐れがあります。

手順3:フラットケーブルをはずす

最初のポイントです!

手順2で全辺の粘着テープが既にはずれていますので、液晶パネルは垂直になるまで起こしても問題はないです。中身をみると左上に液晶と本体基板を接続しているフラットケーブルが確認できると思います。まずこれを外しましょう。フラットケーブルを外すには、上面にかぶしてある金属カバーの3本のネジを外します(下図)。これは非常に細いのでツールキットの専用ドライバーでねじ山をつぶさないように慎重に回してください。

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ネジをはずしたら、ピンセットで金属カバーを持ち上げてください。

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フラットケーブルは、1本ずつピンセットで引き上げると簡単にはずすことができます。

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手順4:バッテリーの取り外し

ここが最も重要な作業です。

バッテリーをはずすには、コネクター部も大事ですがバッテリー自体が本体に粘着テーブで固定されていますので、本体裏面からドライヤーで熱を加え接着テープを外します。この時、まだコネクター部が外れていませんのでショートしないようにバッテリーの位置をずらしてはいけません。

接続コネクターのネジをはずしたら、ネジの下にも突起がありこれでバッテリーから出ているコネクターを固定していますので、これらにも気をつけてバッテリー自体とコネクタの両方をはずしてください。その後新旧バッテリーを交換します。

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手順5:液晶のコネクターを元に戻して終了

もう作業はほぼ終了ですね。新旧バッテリーの交換が済んだら、これまでの反対の手順で、液晶からでているフラットケーブルを元に戻してバッテリー交換作業は終了です。

バッテリー交換動画の紹介

iPad Air2を実際にバッテリー交換している動画はあまりありません。私がみつけたYoutubeのバッテリー交換の動画を以下に紹介します。この動画のポイントは5分46秒付近でなにげにバッテリーコネクター部に差し込んでるショート防止のプラスチック板のところです。

以上

 

 

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