Apple Watchに心電図(ECG)機能がついたのは、2018年9月に発売されたシリーズ4からで、Apple Watchの側面にあるデジタルクラウンに指をのせて心電図を計測します。ただ、このECGは医療機器に該当するため、各国別に認定を受けなければ使用できません。当初アメリカのみで利用できましたが、利用できる国々が徐々に増え、現在37カ国で利用可能となっています。
日本の場合はまだ認定されていないため、ECG機能は備わっていますが、利用制限されており使うことができません。
6月1日、アップルが認定取得?
今月1日、医療機器や医薬品の審査・承認などを行う独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」が更新した「認定・登録外国製造業者リストに「医療機器外国製造業者」としてAppleが記載されたことが明らかになりました。
リストには認定された具体的な製品名が含まれていませんが、AppleのECG機能ではないかと思われています。
もしそうであれば、前述したようにECGは世界中で使用されており、日本での利用制限解除もまもなくではないかと思われます。
数々の救命に寄与
Apple Watchは、1日中定期的に心臓を監視しており、心拍の異常の他、通常より高すぎる場合や低すぎる場合にも、アラートを起動して知らせてくれます。そのような場合、自身で近くの病院で検査を受けることで命が助かった例を数多く見ることが出来ます。
イギリスのハリソン氏(30歳男性)の場合
マラソンのトレーニング中、たまたま心房細動を検出し、病院で検査をうけて命が助かった例
心臓病の医学雑誌European Heart Journalに掲載された例
80歳女性が胸痛や不整脈、立ちくらみを訴えて検査したところ、病院の専門機器が見逃した心臓の異常を、Apple WatchのECGテスト結果を提示したところ、医師は心筋虚血の兆候を認め、手術して命が助かった例
上記の例は、Apple Watchの心電図(ECG)に関する救命ですが、その他にも緊急連絡機能や転倒検出機能などもありApple Watchによって助けられた人々は結構な数になりそうです。
心電図機能が使える世界37カ国
最近でも、ニュージーランド、チリ、トルコの3カ国が追加になりましたが、現在世界で心電図機能が使える国々は以下のとおり。
