今年の新製品発表イベント
例年9月といえば最新のiPhoneが発表されます。しかし、今年はなんといってもCOVID19(新型コロナウィルス)の世界的な流行のため、前回のWWDC2020と同様にインターネット上でオンライン開催となりました。そのおかげかどうか、アップルから公式に配信されるストリーミング動画も充実しており、まだご存知じゃないかもしれませんが、日本語字幕での視聴が可能となってます。もしこれからでもいいという方は以下のボタンで視聴ができます。
基調講演※通常、基調講演は2時間程度予定していますが、今回は1時間5分と半分の長さで短いのは不具合ではありません。
発表された新製品、されなかった製品
新製品として発表されなかった製品としてはなんといってもiPhone12です。たぶん来月に持ち越されたようです。
そして、そのかわり新製品として発表されたものはApple Watch 6、Apple Watch SE、iPad Air 4およびiPad 8の4機種です。今年は外出自粛のせいでiPadのようなタブレット端末が非常に売れています。アップルはiPad Air 4とiPad 8と2機種同時発表とぶつけてきました。Apple Watchについては、今回はじめて、廉価版のSEを投入し購入価格の引き下げ、通常4〜5万円のところを3万円を切る価格を実現しています。
Apple Watch6について
基調講演の冒頭、まず真っ先に紹介されたのが「Apple Watch 6」。シリーズ第6世代目の機種になります。もう気づいていましたか? 時計のフェースが1回り大きくなり40mmと44mmになっています(Series4から)。
やっぱり気になるのはその値段。42,800円/40mm、45,800円/44mm。いずれもGPSモデルの場合。セルラーモデルは、プラス11,000円。その他ケースの素材や付随するバンドにより値段は変わります。
Apple Watch6で気になる点は3つ。もっとも注目をあつめる血中酸素濃度測定。既に衆知のとおり、Apple Wacthには、心電図(ECG)や転倒防止機能がついて万が一に備えます。それらに加え新しいセンサーで血液中に取り込まれた酸素の濃度を測定します。あとは、文字盤がかなり豊富になったこと。およびソロループという伸縮性のある素材で作られたバンドの装着。止め金やバックルがなく、そこら辺に引っかけることなくウェルネスやフィットネス中も安心装着が可能。もちろんこれまでどおり耐水も万全。つけたまま泳げます。
ple_event_202009-06.JPG
心臓部には、A13Bionicをベースにした新しいデュアルコアプロセッサS6 Sipを装着し、従来の20パーセント高速処理が可能です。OSには、Watch OS7を搭載。
- 20%も高速化された最新チップ?S6
- 血中酸素濃度測定
- 価格は42800円/40mm、45,800円/44mm。Celluerモデルはプラス11,000円。
- 伸縮性のあるバンドを新発売、ソロループ。
- 常時計測する高度計
- Watch OS7搭載
- 1つのiPhoneで複数の電話番号をもつApple Watchを管理できるファミリー共有。
Apple Watch SEについて
とうとうでましたね。廉価版のApple Watch。29,800円(GPSモデル)から購入できます。サイズは、40mmと44mmとApple Watch6と同じ大きさ。違うのは、プロセッサーが1世代前のS5チップであるということ。ディスプレイは常時点灯ではなく、無操作だと消灯してしまいます。あと、転倒防止はついていますが、心電図(ECG)と血中酸素濃度測定はできません(心拍計は付いています)。スタンドアロンで動作が可能なセルラータイプもあります。
大ざっぱですが、大きな違いはこんなところです。
- 機能や性能は落ちますが、購入にお手軽な低価格アップルウォッチ。
- 昨年のシリーズ5とおなじS5チップ内蔵。
- 血中酸素濃度と心電図アプリはなし、転倒防止は付いている
- 価格は29800円/40mm、32,800円/44mmから
- Watch OS7搭載
- 常時計測する高度計
- 1つのiPhoneで複数の電話番号をもつApple Watchを管理できるファミリー共有。
iPad Air 4について
お待たせしました。今回の新製品発表の目玉的製品。iPad Air 4です。iPad Air 4の目立った特徴は、Airシリーズでははじめてホームボタンがなくなり液晶サイズは10.9インチとなっています。またカラーバリエーションに、グリーンとスカイブルーが追加、5色になりiPadでは一番カラーが豊富です。
これまで最上位のProシリーズとAirシリーズではおおきな垣根がありましたが、Apple Pencil2やマジックキーボードの利用も可能になり、ProとAirというよりは、Airと無印のiPadとの間に差が生まれた気がします。
iPad Air 4の発表前、Promotionテクノロジーに対応するのではないかという噂がありましたが、発表されたiPad Air 4は、Promotionに対応していませんでした。Promotionは液晶の書き換えの速度で、液晶の反応の良さではProにはかないません。
もうひとつ、iPad Air 4でホームボタンが廃止されましたが、Touch IDがトップ(電源)ボタン上に配置されてるので、指紋認証は使えます。ホームボタンよりも狭い範囲で認証しなければならないので、うまく認証できるかのでしょうか。ちょっと心配になりますね。
それでは、新しいiPad Air 4の特徴をざっと書いておきます。
- 10月発売
- トップボタン内蔵タッチ ID
- 62,800円(64 GB)/ 79,800円(256 GB)
- グリーン/スカイブルー/ローズゴールド/シルバー/スペースグレーの5色
- 画面サイズは10.9 インチ
- USB タイプCコネクタ
- Apple Pencil 2
- MagicKeyboard接続可能
iPad 8について
今回の新製品の最後に登場したのが、iPad 8 Generation(第8世代)。Apple Watch SEのようにとってもお求めやすい価格のiPad。価格は、34,800円/32GB。
アップルオンラインストアでは、すでに予約受付中で、現在のところ出荷予定日は5〜7日となっています。
iPad 8の仕様
- A12Bionicチップ(iPhone XRと同等)
- Retinaディスプレイ10.2インチ
- ホームボタン内蔵Touch ID
- 34,800円/32GB、49,800円/128GB
- Lightningコネクタ
- Apple Pencil(第1世代)
- SmartKeybord接続可能
以上、今回のアップルイベント「Times Flies」で発表された新製品を紹介しました。
注意:上記記述中の価格は、アップルオンラインストアの価格で税抜きとなります。
コメント