smsは携帯誕生とともに登場しました。電話番号だけで送信できる手軽さは評価できましたが、キャリア間をまたげない、文字数が70文字まで、あつかえる内容が文字と絵文字という制限があったためあまり普及はしませんでした。その後、これらの制限を取っ払い、写真などのデータが扱えるmmsやiMessageが登場しました。mmsはauやソフトバンクのキャリアメールで、iMessageはアップル専用です。
宛先 | 文字制限 | 料金 | 文字種 | 特徴 | |
SMS | 電話番号 | 全角670文字 | 最大30円/通 | 文字と絵文字 | 電話番号で送れるのでもっとも手軽にできる 最近は、本人確認手段に使われる |
MMS | キャリアメールアドレス | なし | データ通信料のみ | 文字や写真 | auとソフトバンク(ドコモは非対応) 写真や動画、音声、リッチテキストに対応 |
iMessage | 電話番号またはメールアドレス | なし | データ通信料のみ | iphoneデータ | iPhone/iPad/Macなどアップル専用 多種多様なデータ送信が可能 |
SMSの特徴
SMS(ショートメッセージシステム)は、先に述べたとおり電話番号だけで送信できます。70文字の制限は昨年9月緩和され、現在は全角で最大670文字に拡張されました。それまでは少し長文だとオーバーしないまでも文字数が気になりましたが、条件が緩和されたため気にしなくてもよくなりました。料金は、mmsやiMessageがパケット代のみに対して、smsは有料です。1通あたり文字数により3円~最大30円かかります。これはパケ放題の対象外なので、smsを多用する場合は気をつけなければなりません。
smsの役割として、個人認証手段として使われ出したことにも注意しなければなりません。ネット上の個人特定のために、sms送信可能かどうかで判断されます。ある意味使っても使わなくても必須の手段になっています。
smsは、ドコモ、au、ソフトバンクといった3大キャリアで使えますが、電話番号を発行してくれる格安SIMでも使えます。
MMSの特徴
MMS(マルチメディアメッセージングサービス)は、auやソフトバンクで使えるキャリアメールです。残念ながら今でもドコモでは使えません。
SMSとの違いは、文字数の制限がないこと、写真や動画、音声、リッチテキストが扱えます。宛先としては、キャリアメールアドレス(@au.com,@ezweb.ne.jp,@i.softbank.jp,@softbank.ne.jp)が必要です。料金もパケット代しかかからず、パケ放題などを契約していれば実質無料で使えます。ただし、文字数無制限、豊富な添付形式以外は案外と制限が多く、前述のとおりドコモは非対応、格安SIMも使えません。iPhoneなどのiMessageへは相互変換しますので、送受信は可能です。
iMessageの特徴
iphone等のアップル製品をお使いなら間違いなくおすすめ。電話番号でもメールアドレスでも相手がアップルであればどちらでも可能です。相手がsmsであれば電話番号、相手がmmsやGmailやYahooであればメールアドレスを指定します。(iMessageは、相手がiMessageでも他社のスマートフォンのsmsでもmmsでも相互に利用できます)。
添付可能なデータ形式は、iphoneで扱うほとんどのデータが可能です。写真、動画、音声、サイトアドレスや地図、PDFファイルなどなど。mmsと同様文字数制限もなく、料金もパケット代のみ。
さらに、iMessageはリアルタイム性がありメッセージシステムとチャット注の両方の機能を合わせ持っています。既読や未読の管理もでき、返信(書き込み)中かどうかもわかります。
他に比べようがないくらい多機能なiMessageですが、iMessageどうしに限られ唯一これが欠点にもなります。
チャット (chat) とは、インターネットを含むコンピュータネットワーク上のデータ通信回線を利用したリアルタイムコミュニケーションのこと。chatは英語での雑談のことであり、ネットワーク上のチャットも雑談同様に会話を楽しむための手段である。
出典: チャット
他社との相互利用について
結局、SMS/MMS/iMessageの各システムは相互利用が可能ですが、送信内容は相手に合わせ、かつ相手先の指定にメールアドレスか電話番号か?で以下のようなフローでシステムが切り替わります。

コラム
iMessageなのかメッセージなのか
自分ながら混同しているのですが、こういう記事を書くときにメッセージと書くのかiMessageなのか? 以前はiMessageと統一して書いていましたが、アップルの公式ページを見ると単にメッセージと呼んでいる場合が多いのですが、アプリを中心に書くときはメッセージといい、アーキテクチャやシステムを指す場合は、今でもiMessageと使い分けているようです。