Googleマップにいつも決まったルートを表示したい場合、サイトなどに埋め込みたい場合に、Googleマップを起動するURLに出発地や目的地を指定することで解決します。あとはこのURLを覚えておくだけ。ここではそのパラメータの指定方法やその他のパラメータを解説します。
検索ルートは毎回指定しなくてもURLを指定するだけ
ちょっと遠いレストランに久しぶりにいく、仕事でたまにしか行かないお得意先のところへ行く場合などマップを起動して出発地と目的地を指定するのは面倒だと思いませんか?
そんな時はこれから紹介するルートを指定するURLパラメータの記述のしかたを覚えておけばブラウザのURL欄に記入するだけいつも同じルートを簡単に表示できます
たとえば、この記事の一番上の図は京都駅から清水寺へのルートを実際に表示したものですが、これは以下のURLをブラウザのURL欄に記入するだけです。
※上記の他、経由地を指定しないと画像のとおりの動作にはなりません。
GoogleマップのURLパラメータ
ルート検索する場合のベースとなるURL
以下のURLの赤文字の(parameters)を変えます。
ルートを指定する場合の3つパラメータ
Googleマップで使えるパラメータは他にもたくさんありますが、最初に覚えるのは3つだけ。出発地点の指定と目的地、移動を指定する方法。
パラメータ | 意味 |
出発地点の指定 | saddr=(出発地点) |
目的地点の指定 | daddr=(目的地点) |
オプション | dir=(移動手段) |
出発、目的地点とも使えるのは、店舗などの名称、住所、経緯度が使えます。これらに漢字を含む場合、ブラウザに直接記述する場合は問題はでないと思いますが、基本的にURLに漢字を使う場合はURLエンコード変換しなければなりません。たとえば京都駅は、%E4%BA%AC%E9%83%BD%E9%A7%85という文字列になります。
オプションの指定は、主に移動手段・方法を指定し
パラメータ | 意味 |
dir=d | 車の場合 |
dir=w | 徒歩の場合 |
dir=r | 公共機関(電車、バス)の場合 |
dir=f | オプション1:フェリーを使わない |
dir=h | オプション2:高速道路を使わない |
dir=t | オプション3:有料道路を使わない |
URLパラメータ文字列の作成
URLを作成する場合には、上記のベース(”https://www.google.com/maps/dir/?(parameters)”)の最後のparametersの部分に開始地点、目的地点、オプションを記述していきます。
開始地点
saddr=京都駅
目的地点
daadr=清水寺
移動手段は車
dir=d
これらの文字列を連結する場合は、「&(アンパサンド)」で連結します。文字列を作る場合は、漢字以外の記号、アルファベットはすべて半角で、スペースが入ってはいけません。
となります。
上記に示した『京都駅』や『清水寺』はURLエンコードしなくても良いんでしょうか。これはブラウザのアドレス欄に直接記入する場合は自動的に漢字をURLエンコードしてくれますので漢字そのまま入力しても構わないからです
アプリを起動したい場合
上記で作成したURLは、パソコンでもスマートフォンでもiPhoneでも同じように使えます。特にスマートフォンやiPhoneの場合はGoogleマップ専用アプリが入っていますので、普段はアプリ版を使うという方がほとんどだと思います。ブラウザではなくアプリで起動したい場合は、URLのhttpsから?手前までの文字をURLスキームというものに置き換えます。
comgooglemaps://?saddr=京都駅&daddr=清水寺&dir=d
※comgooglemaps://がアプリを起動するためのURLスキームとなります。
開始地点などを指定するパラメータについての注意事項
iPhone等にはgoogleマップの他に標準のアップルマップがインストールされていますが、上記の開始地点、目的地点、オプションの3つのパラメータは共通になっていますので、URLを以下にかえれば(アップル)マップも起動出来ます
※yahooカーナビについては未確認です。
上記以外のパラメータについては以下の公式ページをご覧ください
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